ドイツのパン ビール ハムとソーセージ
   ケーキ    アイス 


ドイツのパン

 ドイツに来て、おいしいものといったらやはりソーセージやビールがすぐに思い浮かびますが、実はパンもかなりおいしいです。その種類は100種類以上はあると言われています。初めは黒パンの酸味に少し抵抗を感じるかもしれませんが、その味わいの虜になったら日本に帰国して後には「ドイツのあの味」を求めてさまざまなパン屋を彷徨い歩くことになるでしょう。

 黒パンのなかでも比較的食べやすいのは、寸胴な田舎風のパンです。表面に白い粉をふいている楕円形のどっしりとしたタイプのやつです。名前はお店によってまちまちで、Brot(ドイツ語でパン)という以外に一般的な呼び名はありません。お店ごとに差別化を図るためか、レシピが違うのか定かではありませんが、商品名しかないようです。お店で注文するときは「一番上の棚の左から3番目」とか指をさしながら「ダス・ブロート、ビッテ(そのパン、くださいな)」と言うのが普通でしょう(ドイツ人もそうしています)。気にいったパンがあったら、お店の人にパンの名前を聞いて覚えるとよいでしょう。

 ブロート一本だとかなり食べ応えがあるので、ご家庭が小人数の場合は「ハルベス、ビッテ」と言って半分に切ってもらいましょう。保存法は、パン全体をサランラップに包み、紙袋などに入れて冷蔵庫へ。こうすることで乾燥を防ぎ1週間くらいは余裕でもたせることが出来ます。
 食べる分だけ冷蔵庫より取り出して「パン切りナイフ」で切りわけます。暖めたいときは、オーブンに何も入れずに200-250度で5分ほど暖めておき、オーブンの電源を切ってからスライスしたパンを入れ3分ほど暖めるとおいしく頂けます。クヴァルク(Quark:チーズとヨーグルトの中間)やシュトリッヒケーゼ(Strichkaese:塗るチーズ)などを塗って供します。

 真っ黒で、ライ麦の粒があらわに見える四角いパンはプンパニッケルPumpernickelと呼ばれるラインラント地方のパンです。かなり酸味があるうえに、重いので一枚食べるだけでかなり腹もちがします。パーティで食後のチーズを供するときなど、小さく切ってチーズに添えると食べやすく、見栄えもして良いでしょう。
 チーズは強い味のものが合うようです。カナッペ用に小さな円形にスライスしたものも、カールシュタットなどの比較的大きな百貨店で入手することが出来ます。常温でも乾燥を防げば1ヵ月くらいは楽に保存できると思います。それ以上の長期保存も可能と思われますが、正確にいつまでもつのかはわかりません。

 丸くて小さい白パン、ブレートヒェンBroetchen(小さなパンという意味)は様々な種類が地方ごとにありますが、ハンブルクで一般的なのはルントシュトックRundstueckと呼ばれる、真ん中に筋の入ったものでしょう。これが不思議なことにお国変われば呼び名も変わるで、ベルリンでは全く同じものをシュリッペSchrippeと呼んでいます。

 南ドイツやオーストリアではこのパンが見られなくなり、ブレートヒェンといえばゼンメルSemmelという丸くて風車のような切り込みの入ったパンになります。ゼンメルはハンブルクでも買えますのでお試しあれ。けしの実(Mohn)もしくは胡麻(Sesami)のついたものも美味しいです。

 ブレートヒェンの保存法や暖め方は黒パンと同じですが、日もちは黒パンほどよくはありません。冷蔵庫で3・4日くらいでしょうか。最近では土曜日になると週末用に、半分だけ釜焼したルントシュトックを売る店も増えてきました。これを買えば、日曜日の朝はオーブンでもう一度焼くことで新鮮なパンを食べることが出来ます。

【始めに】



ビール

 ドイツはまさにビール天国。安いだけではなく、その土地特有のビールを味わうことが出来ます。

 ハンブルクは意外なことに、ミュンヘン、ドルトムントについでドイツ3番目のビール生産地です。南ドイツではホップの苦味の少ないビールを大ジョッキでグイグイ飲み干すという、あのイメージですが、北ドイツではホップを効かせた苦味のあるビールを「ちょっとひっかける」というのが一般的なようです。したがって、ミュンヘンのホーフブロイハウスでのように大ジョッキで何杯も、という飲み方ではなく、ビール用のグラスで泡を王冠のようにたてて頂きます。
 クナイペ(Kneipe:北ドイツで言う居酒屋やバーのこと)では2杯くらい飲んで引き上げるのが普通で、まあ、それも人によりますが(^_^;)それ以降も飲み続ける場合はワインに変えるのが普通のようです。

 クナイペを訪れるとファスビアーFassbierと呼ばれる新鮮な樽ビールが出されることでしょう。瓶に入った銘柄ビールももちろん注文できますが、せっかくだからファスビアーにしてはいかがでしょう。ピルスナーPilsenerというタイプのビールがホップの効いたいわゆる「日本風の」ビールになります。



・ビールは嗜好品ですので、人それぞれで自分のお気に入りのビールがあると思いまが、ここではスーパーで買える私の好きな缶ビールをご紹介したいと思います。

「ホルステン Holsten Pilsener」

金色に緑のラベルでお馴染みのこのビールは、ハンブルク・アルトナのホルステン・シュトラーセに醸造場がある、まさに地ビール。程よいホップの苦味が爽やかなピルスナーです。つい、二本目に手を出してしまうビール。

「イェーファー Jever Pilsener」

ドイツ北東部からオランダ北西部に連なるフリジア諸島のイェーファー醸造所のビール。白ビールのような透明感のあ色調が北海に浮かぶ島々を思わせます。味は、缶にフリージッシュ・ヘルプFriesischHerbと明記されている通り、苦味のきつい辛口なビールです。癖がある割に最近はやってるようです。

「トゥーボルク Tuborg Pilsener」

田舎道で汗を拭っているおじさんのラベルでお馴染みのデンマークビール。ドイツのビールでないのだけれど、ハンブルクのお国柄かお隣さんちのこのビールも人気があります。ホップが効きながらも甘味のあるコクが楽しめるビールです。一言でいうと「味がある」。もちろんデンマーク王室御用達。

「ケストリッツァー Koestritzer」

 ドイツにもおいしい黒ビールがあるのはご存じでしょうか? このビールはハンブルクでは残念ながら飲むことが出来ません。私がテューリンゲン地方を旅行中に出会ったビールです。エアフルトやヴァイマールで現在大流行中! ビアホールでは全員これです。

 この黒ビールはライプツィヒから南に50Hほどのバート・ケストリッツで醸造されています。ワイン好きのゲーテも虜にしたことで有名。「ゲーテはビールとゼンメルだけで生きているようだ。朝から大きなグラスでケストリッツァーを飲んでいる」と言語学者のヴィルヘルム・フォン・フンボルトが書簡のなかで記しています。

 味は日本のまさしく「アサヒ黒生」(私【いぬ】の最も好きなビール)と思ってください。ああ、また飲みたい!かの地へ旅行する際はぜひお試しを。

 【朗報!】この黒ビールがハンブルクでも味わえることが判明しました!ジャズクラブ「バードランド」で生のケストリッツァーが飲めますよ。他にも飲めるところがあるかも。発見した方は「かわらばん」までご連絡を。

【以下98.1.10追記】

「ベックスBecks」

世界的に有名なブレーメンのビール。グリーンの缶がおなじみです。クセのない味は日本人好みのピルスナー・タイプ。全世界に輸出されドイツのビールの実力を世界に示しています。

「ヴァイツェン・ビアーWeizenbier」

これは商品名ではありませんが、ドイツのビールとしてぜひ紹介しなければならいでしょう。

 名前の通り、小麦で作られたビールで色は通常のビールよりも黄色目。味は酸味があり、苦味は感じられません。非常に飲みやすいので夏場に昼間からグイグイとやっている輩が多いのは納得。夏のビールなのでクナイペのテラスで日差しを浴びて飲むのが本道と思われますがレーヴェンブロイやパウラーナーを初めとして各メーカーが缶や瓶で販売しています。

 酵母入の濁りビール「ヘーフェHefe」と酵母なしの「クリスタルKristall」の二種類があります。お好みですがヘーフェは野趣あふれるタイプ、クリスタルは上品と思ってください。日本ではかつてアサヒが「スーパーイースト」という商品を開発したことがありましたが、ヒットせずに消えていきました。ヘーフェはまさしくそんな味。

「ベルリナー・ヴァイスBerliner Weiss」

これはベルリンで夏に飲まれるビールのカクテル(フランスのパナシェのよう)です。他の地域ではまったく飲まれないので不思議ですね。

 このカクテルビールにはしかし、普通のビールを使用しては決していけません! 名前のとおりヴァイス・ビアー(白ビール)を必ず使用します。白ビールとは上面発酵の炭酸分が多くて軽いビール。メーカーは「ベルリナー・キントルBerliner Kindl」のものが定版です。日本では96年にアサヒから販売されたビール「ホワイトレディー」がかなり似ています。

 この白ビールを、アイスを入れるようなヴァイスビアーグラスにカシスのシロップ、もしくはライムのシロップをいれて静かに注ぎます。そしてストローで(これが大事!!)いただくのです。カシスのものは「ロートRot」、ライムは「グリューンGruen」と名前がついています。初めての方にはカシスが入りやすいでしょう。

 というのも、初めはまったくおいしく感じられません。保証します。とくに冬に飲んでもなんの感慨も得られないことでしょう。「名物にうまいものなし」とつぶやいてしまうにちがいありません。味はというと、 決して甘くはなく、むしろすごく酸っぱいのです。と・こ・ろ・が、アラー不思議、何度も飲んでいるに病みつきに・・・ホンマかいな? 盛夏のベルリン、木陰のテラスでさあどうぞ。これ一杯で喉の乾きを断たれるので、水を摂取しすぎな夏に最高です。夏ばて防止にぜひ。

「アルスター・ヴァッサーAlster Wasser」

ベルリナー・ヴァイスを出したからにはこいつを出さねばハンブルクっ子に叱られちまう。そうです、こちらはハンブルク版ビールカクテルです。

 作り方は簡単。普通のピルスナーにスプライトで割ればでき上がり。半々位がいいでしょう。「自転車載り」と呼ばれるカクテルと同じです。味は・・・アルスター湖の水のように・・・お勧め出来ません。はっきりいって甘いです。お酒が苦手な人はどうぞ!

では、色々試して自分に合ったビールを見つけてみてください。

【始めに】


ハム・ソーセージ

 ドイツと言えば、やっぱりハムとソーセージは定番です。ドイツ語ではハムはシンケンSchinken、ソーセージはヴルストWurstです。

 おそらく、ドイツに来てからヴルストやシンケンのおいしさは認めながらも「まあ、こんなもんだよね」なんて思っている方もいらっしゃることと思いますが、それは「あまーい!!」のです。ドイツのヴルストのおいしさは日本に帰ると涙が出るほど身に染みます。たとえ瓶詰めのヴルストであっても、まだまだ日本のヴルストよりは美味しいのです。「シャウエッセン」や「バイエルン」など、日本のソーセージで頑張っているものもありますが、ドイツものには及ばないのが実情です。その大きな原因は、おそらく保存料の有無でしょう。

 ハムに至っては、日本のハムなんて食べられませんよ、きっと。だって薬臭いんです、すごく。まあ、一年もすると日本のハムにも慣れるのですが、最初はじんましんが出たりするかもしれません。けっこう高価なものをデパートの食料品売り場で買っても、やはり保存料の味が「しっかり」してるのです。ベーコンなどは、最近良質のものが出ている(大谷石での採掘場で熟成したという謳い文句のやつ/商品名忘れました)けれど、いかんせんお値段が張ります。

 ところで、ドイツのヴルストで気をつけないといけないことは「焼用」と「茹で用」の二種類があるということです。基本的に(あくまで基本ですよ)白くて細長いものは焼いて、茶色い皮につつまれているヴルストは茹でます。日本だと茶色いウィンナーなんか炒めて頂いたりしますが、ドイツでは「ちょっと×」なのでご注意ください。まあ、インビスのカレーヴルストのように茶色い皮なのに揚げているものもありますが、それはそれ。短くて茶色いものは良いのかも??いいかげんですが・・・。

 ちょっと混乱してきたので、ここで整理をかねていくつか基本的なヴルストをご紹介します。


テューリンガー Thueringer

 名前の通り、テューリンゲン地方のヴルスト。白くて細長いやつです。これを食べると「ああ、ドイツ!」と感激する味。焼いて食べてください。バーベキューなんかに大活躍。頼れる奴です。

 お供に辛子が欲しいところ。お好みですが「甘い辛子Suesser Senf」が合いますよ。

 ただ焼くだけに飽きたなら、フレッシュなローズマリーと一緒に炒めたらいかがでしょう。ヴルストは縦半分に切り、フライパンにサラダ油をほんの少し、ローズマリーを適量、茎から取って(もちろん乾燥ものでも可)ヴルストと一緒に炒めます。辛子と一緒にどうぞ。付け合わせにはじゃがいものピューレやいんげんなどがグッドです。



クラカウアー Krakauer

 茶色くて細長いあれです。普通は茹でますが、焼く人もいるかもしれません。名前のとおり、ポーランドのクラクフの出身と思われます。インビスなんかで一番普通なあれですよ。辛い辛しやケチャップと一緒に。



ヴァイスヴルスト Weisswurst

 ミュンヘン生まれの白くて短いやつ。いつもペアでお湯にユラユラ浮かんでサーヴされます。ミュンンでは、朝作られた出きたてを午前中に食べるのがあたりまえ(つまり朝食ということか?)。ミュンヒナーは夜には食べません。

 湯であがったヴルストの皮をナイフで上手に剥いて、中味だけを「甘い辛し」を付けて頂きます。皮は食べませんのでご注意!! 柔らかくて、まるで魚のすり身のような淡泊な味わいは、一度食べるともう虜に・・・あぁ。



ボックヴルスト Bockwurst

 茶色くて短く、太いやつ。私は食べたことないのでコメント不可。茹でて食べると思う。



テーヴルスト Teewurst

 なぜ「お茶Tee」という名前が付いているのかわからない・・・。これは、ビニールの皮に包まれてヴルスト状になった「生の挽肉みたいな」やつです。もちろんビニールの皮は食べないよー。

 一本買う人は見たことありません。欲しい量を言って、切り分けてもらってください。パンなどに塗って食べます。半生の「塗るサラミ」みたいな感じを想像してください。

 かなり「はまる味」なので食べすぎに注意。いろんな名前のものがあるので他のものも試してください。日もちしないのでお早めに。冷蔵庫で三日が限界か?

【始めに】



おつぎはシンケンいってみよー。

ズュートティロラー・シュペック Suedtiroler Speck

 生ハムの一種。美味しいけどちょっと高い。でも、これをパンにのっけて食べると美味しいのでまだの人は肉屋さんで頼んでみて。注文するときは、欲しい枚数を言うのがよいでしょう。たとえば5枚なら「フュンフ・シャイベ、ビッテ」と叫びましょう。



ラックス・シンケン Lachs Schinken

 名前からわかるように、鮭紅色をした奇麗なシンケン。おそらく一番高いやつ。これをゼクト(ドイツの発砲性白ワイン)とともに頂けば、豪華な日曜の朝食に。



ズュルツェ Suelze

 シンケンと一緒に並んでいる、透明なやつです。肉汁にゼラチンを加えて固めたものをハム状にスライスしてあります。野菜がはいっているものも美味しいです。豚肉だけでなく、プーテン(七面鳥)のものもあります。さっぱりとした酸味があって、何故か夏の感じ。パンにのっけてどうぞ。



モルタデッラ Mortadella

 イタリアの茹でハム。超薄切りなのでグラムで注文。2人で50グラムかな。イタリア人のお店で買うと、注文してからスライスしてくれるはずなので新鮮。切ってからは日もちがしないので少なくとも次の日には食べきりましょう。おいしいよ。

 ちなみに、イタリアの生ハムは「プロシュット・クルードProsciutto Crudo」と言います。パルマ産(エミリア地方)かサンダニエーレ産(フリウリ地方)の二種類が有名。これも超薄切りなので柔らかく、ちょっと甘い感じがします。イタリア人のお店で頼んでみて。

 ここに紹介したものの他にも、たくさんのシンケンがありますよね。色々試して自分の好きなシンケンを発見するのもドイツ滞在中の収穫でしょう。

【始めに】



最後にサラミSalamiwurstについて一言

 ヨーロッパのサラミは本当に美味しいです。日本の黒くて固いサラミとは全く別のものと思ってください。

 まだ未体験の方は、小さくて細いものを買ってみてください。白いカビの生えた皮を「食べる分だけ」剥いて薄くスライスして食べます。皮はサラミを保護しているので、その日に食べない分はそのままにして、銀紙に包んで冷蔵庫で保存。もし二三日たって、冷蔵庫から出したら切り口などが変色していると思います。そうしたらそこを切って捨てて、奇麗な色のところからまた食べ始めましょう。

 ドイツのものだけでなく、イタリア産、フランス産、ベルギー産など色々試しましょう。日本へのお土産に本当に喜ばれますよ。特に酒飲みに評判が良いです。

【始めに】


おいしいケーキ

 ハンブルクでおいしいケーキを食べたい! と思っている皆様。これがかなり難しいのです。

 パン屋さんに並ぶ、平たいプレートで焼かれた素朴な「おばあちゃん風」クーヘンなら、色々楽しめてそれなりに満足するのですが、フランス風「タルト」系になると、とたんに「なんじゃこりゃあ(松田優作風に)」となるわけです。

   たとえばドイツのケーキとして世界的に有名な「シュヴァルツヴェルダー」というさくらんぼを使った、クリームとチョコ生地の層になったケーキも、南西ドイツ(とりわけシュヴァーベン地方)でなら感涙ものなのに、ここハンブルクでは「レシピが北上する際に失われたのか!」と思うほど、伝わっていません。許せないのは、生クリームの代わりに(というか好みの問題なのか)クヴァルクを多用していることです。つまり、生クリームだと思って食べると、クヴァルクのもつヨーグルト風味になっている訳です。いやはや・・・。

 「ザッハートルテ」などは、もう許せません。単なる固いチョコのかかったチョコケーキと化しています。ウィーンのホテル・ザッハーに訴えられても仕方がないでしょう。確実に言えることは、ケーキに関しては日本のほうが「比べ物にならないほど」上だということです(北ドイツと比較した場合ですよ)。ハイ。

 したがって、フランス風、もしくはウィーン風ケーキは、フランスやオーストリアに行った際に食べるのが一番。西はシュトラスブール、東はザルツブルクから「がらりと変わって」美味しくなっています。ここまで来たら、どこで何を食べても美味しいです。3食ケーキにしたいほど。また、ハンガリーのブダペストもケーキで有名なところ。ウィーンのケーキはブダペストの影響なしでは語れません。長く社会主義だったのに当時から頑張ってました。もちろんパラチンケン(ハンガリーのクレープのこと)も忘れずに。

 しかし、ハンブルクに住んでいる我々、ケーキのためにそうも旅行してられませんよね(あたりまえだ!)。そこで現在のところ、下記のお店を紹介します。ここでなら、何とかケーキへの欲求を凌ぐことができるでしょう。

 【以下98.1.10追記】

以上のような私【いぬ】の厳しい意見に関して「否、ハンブルクにも美味しいケーキ屋がある!」と当かわらばんのメンバー【くま子】さんからお叱りと情報を頂きました。ここにその情報とともに訂正させていただきます。

そのケーキ屋の名前は・・・


クリスチャンセン Christiansen

住所:Hoheluftschaussee 99
交通:地下鉄U3Hoheluftbrueckeより徒歩10分ほど
時間:無休
販売:月-金7時〜19時/土7時〜18時/日9時〜18時
カフェ:月-金8時〜19時/土8時〜18時/日10時〜18時

 このお店にまだ行ったことがない私【いぬ】が紹介するのも何ですが・・・このお店は日本人の奥様方に愛されているだけではなく、味にうるさいハンブルガーの間でも超有名とのこと。ハンブルクの情報誌『SZENE』11月号にも写真入で紹介されていました。

 その写真だけでも十二分にこのお店の実力を見せつけられた【いぬ】はそのケーキ類の本格的な美しさに感動!自信をもってハンブルクの優良「フランス菓子」店としてここに紹介することが出来ます。



●アンデルセン Cafe Andersen

住所:日本人会のある建物、すなわちStadthausbruecke通りにあるガラス張りのカフェ。もう一軒、ユングフェルンシュティークのアーケードHamburger Hof にも入ってます。

 このお店は、一応ハンブルクでケーキと呼ぶにふさわしいものを出しています。基本的に何を頼んでもオーケーですが、注文の際に生クリームにクヴァルクが入ってないものを確認して注文すべきでしょう。値段は、他の店より多少高めですが、それもいたしかたのないこと、と諦めてください。お店の人もあまり親切ではありませんが、それもおいしいケーキを食べるため、とこれも諦めましょう。

【始めに】



●ライジーファー Leysieffer

住所:ユングフェルンシュティークのアーケードHanse Viertel 内に二店舗

 ドイツの「虎屋」としてあまりに有名な、オスナブリュックに本店を持つコンディトライ。ズュルト島やベルリンのクーダム、デュッセルドルフを初めとしてドイツ各地に支店があります。とりわけ、ベルリン店では食事も取れるので便利。安くはないけど、カフェの食事としてはそこそこいけます。

 このお店では、ベリー(木の実)系のフルーツケーキが一押しです。ただ、かなり酸っぱいですから酸っぱいものが苦手な人は注意。ローテグリュッツェも有名。そして何といってもお勧めはここのバウムクーヘンでしょう。日本のものとは違った本場ものをぜひ味わってください。小さいのに高価なので「なんでドイツなのにバウムクーヘンがこんなに高いんだ?」と思われるかもしれませんが、一度は思いきって買いましょう。もともとドイツでもバウムクーヘンは手間のかかる高価なお菓子なのですから。やわらかくホロホロと口の中で崩れる味わいは、絶品です。

 火曜日には、タイヤほどの巨大なバウムクーヘン(直径30cm/高さ60cm)が店内に登場。好きな分量を求めることが出来ます。ただし、お値段は100グラムDM7.70-(1997年7月現在)とお高いですからご用心。ほんの二切れですでに100グラムになってますよ!! この切り売り閨uバウムクーヘン」は、通常販売されているものよりも層が密で本格的なもの。一度は思いきって試す価値ありかも。

 お呼ばれしたときには、ここのトリュフチョコレート詰め合わせや、クッキー詰め合わせがおみやげとして喜ばれます。ドイツ人は皆、このお店が高級なことを知っているからなおさら。高いけど大事な人には効果的でしょう。トリュフチョコはどれもいけますが、ホワイトチョコにシャンパンが練られたシャンパントリュフが変わっていて好評でした。

 クリスマスにはここのシュトレンStollenを。パン屋やスーパーで売られているものとは密度が違います! ドイツ人家庭で焼いたシュトレンを味わう機会がない場合は、ライジーファーのシュトレンをどうぞ。日持ちがしますので、日本へ航空便(SALでも可能か?)でおくってはいかがでしょう。

【始めに】


番外ベルリン編

●ルノートル Renotre

住所:ベルリンのデパートKaDeWe(Kaufhaus des Westens)内、食料品売り場

 基本的にベルリンではケーキをどのカフェで食べてもまずくはありませんが、そうです日本にも支店のあるフランスの「ルノートル」がベルリンにもあるんです。

 ベルリンは森鴎外も名作『舞姫』の冒頭で「フランスまねびの人達が道を行き交う・・・」と記したように、フランス好きが多いところ。もともと歴史的にも、新教徒ユグノーHugunottenがフランスを逃れて大挙して移住しており、フランス系の名字をもつベルリナーも多いのです。
 クーダムもビスマスクがシャンゼリゼを模して整理させたことで有名です。道幅まで同じにしています。

 なるほど、そんな町だからフランスのお店もあるわけですね。最近フリードリヒシュトラーセにパリの有名デパート「ガルリー・ラファイエット」が出来たのも記憶に新しいところです。

 ルノートルには本当のフランスケーキが置いてあります。カウンターもあって、お茶と一緒にケーキも楽しめますから買い物に疲れたらここで一休み・・・。ベルリンに寄ったら食いだめかー?

【始めに】


アイス

 ドイツの夏はすばらしい! というのは夏があった場合ですが・・・とにかく、夏はアイスクリームが定版ですよね。ラングネーゼ社の袋アイス「マグヌムMagnum」や「ゾレロSolero」、はたまたコーンの「コルネットCornett」に始まり、スイスの雄メーヴェンピック社のアイススタンドは言うに及ばず、日本でも一世を風靡し現在はコンビニのアイスコーナーにまで進出しているアメリカアイスの女王ハーゲンダッッツ、皆様は一体どんなアイスがお好みでしょうか?

 そんなアイスだけでなく、町で見かけるイタリア・アイスが大好きだという人は少なくないに違いありません。私なども、ほとんど毎日食べてしまいます。なによりも1クーゲル1マルクくらいからある「お手ごろ価格」も魅力ですよね。

 そんな訳で、8月に入ってようやく夏らしくなったハンブルクの皆様に「十二分に」夏を楽しんで頂くため、わたくしの独断に満ちたイタリア・アイスのお店をここに紹介します。


アイスカフェ・ヴェネツィア (EIS CAFE VENEZIA)

 住所 Ottensener Hauptstrasse
 (アルトナ駅をスーパー「メルカードMERCADO」の方向に出て徒歩3分くらい、左手の店)
 時間 年中無休(夏のみの営業)/9:00−22:00まで
 (しかし、お客さんが絶えない場合は23時くらいまで開店してる)。

 このお店は、まったくなんてことのない作りなんだけど、とにかくおいしさではピカ一。アルトナ駅に来たら、わざわざこのお店でアイスを買う価値ありです。そのおいしさを例えるならば、ローマで最も有名なアイス店「ジョリッティ」にひけを取らない(いや勝っているかもしれぬ・・)ものだと断言できます。知り合いのローマ出身の女性もこのお店の魅力に「はまって」ます。

 お値段は1クーゲル1DMか1.40DMの二タイプ。数あるアイスのなかでも「超」お勧めは「ムース・ド・ショコラ」です。甘さのなかにも苦味の利いた美味しさ。しかも全然くどくなく、舌触りも滑らかです。ナッツ系、フルーツ系も充実。ツィトローネは、檸檬の皮も入っている一品。ヨーグルト系もよし。

 変わったところでは、糖尿病の方のためにディアベティカーアイスもあります。また、「今月のアイスEis des Monates」というオススメもあり、これも無条件に注文すべし。ただ、このアイスは一ヵ月を過ぎるとメニューから完全に消え去るという完全限定ものなのでご注意ください。このお店はこの商品で「アイスの可能性への挑戦」をしているのでいつも楽しみです。

 ちょっと難ありかな、と感じるのはストラチャテッラとチョコミント。両方ともチョコチップがいま一つです。でも決して悪くはありません。

 ぶっきらぼうなおばちゃんが店頭にいますが、盛りがいいので大好きです。全品自家製。つねに多少の行列あり。

【始めに】


リフ RIFF

 住所 Weidenallee 27
   (Sternschanze駅とU2 Christuskirche駅の間/各駅より徒歩5分)
 時間 未調査(でも午前中から夜までやってます/アタリマエカ?)

 「自然の素材しか使用していません」と店頭にキッパリと書かれたその心意気が気に入りました。味の方も全くの裏切りなし。値段も1クーゲル1DMからと良心的です。ここではフルーツ系を必ず頼みましょう。Waldbeerenがお勧めです。一口食せば「他のお店とは違う」ことがすぐわかるはずです。その味わいは、まるでアレキサンダー大王が万年雪に果汁を絞らせて作ったというアイス誕生の歴史を思い浮かべさせるほどなのです(大袈裟ですね)。

 つまり、素朴ながらも本物であるということを言いたい訳ですが、かといって野卑ではなく上品に仕上がっている王侯の味わいということです。このお店、最近見つけたばっかりですが、はっきり言って私は夏中通います。

 近くに野外プールFreibad(かなり混んでます)があるのでその帰りにいいかも。いや、わざわざ行ってください。その価値、保証します。お店のお姉さんも奇麗だし親切です。フレッシュ・フルーツとアイスの盛りあわせが良さそう。もちろん全品自家製。アルコールの入っている大人のアイスは「Mit Alkohol」の表示つき。

【始めに】