オーヴェルゴンネ(ハンブルク一の人気散歩道)
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クリスマス市(WEINACHTSMARKT)
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ハーゲンベック動物園(HAGENBECKTIERGARTEN)
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● オーヴェルゴンネ Oevelgoenne
1999年10月24日にエルベ川から1億8千年前の巨石が引き上げられた。エルベ川の川底が最近の巨大タンカーや大型客船にとっては浅すぎるという問題は近年問題になってきた。今回もその工事中に見つかった思いがけない「宝物」の話である。巨石の重さは217トンで、北ドイツで見つかった巨石の中では5番目に大きなものらしい。現在石は引き上げられて、Oevelgoenneと呼ばれている川岸の砂浜に展示されている。このあたりは、ハンブルク市民に愛されている散歩コースなので、この機会に写真をまじえて紹介してみたい。
散歩コースの始まりはOevelgoenne(オーヴェルゴンネ)の始まりにあるMuseumshafen(帆船の博物館)から。ここまではアルトナ駅からバス183番でこれて、終点でもある。小さな駐車場もあるから車でも来れる。エルベ川を行き来する観光船の乗り場もあるここは小さな船着き場になっていて、1800年代後半から1900年代はじめの古い帆船が停泊している。もちろんみな現役で、天気の良い日には帆をあげて疾走する勇姿も見られる。
ここの駐車場は川とあまり高低差がないので天気の悪い日には上の方に車を止めておくことをおすすめします。でないと散歩して帰ってきたら、車が川に浮かんでいることになるかもよん。
Museumshafenの周りには洒落たカフェやレストランがいくつかあるので、ここでくつろぐのもいい。夜は港の灯りに照らし出されて、ロマンチックな場所でもある。あまり日本人には馴染みのない場所だけど、バカンスのような雰囲気が一年中ある数少ないスポット。
車はMuseumshafenから先には入れない、ここからは歩行者、又は自転車だけの天国。初めて行く人はびっくりすると思うけど、ちょっと歩くとそこから先には砂浜が延々と続いている。エルベは川と言ってもすぐ先は北海で、潮の香りがする、海の延長のようなところ。夏場にはこの砂浜は日光浴を楽しむハンブルクっ子たちでいっぱいになる。
Oevelgoenneにはもともと船員か船関係の人しか住めなかったらしい。エルベ川と接するように並ぶその家々は貿易で富を得た人達の豪華な家と、海を愛した船員達の小さいながらも質素で小綺麗に飾られた家がずらっと並んでいる。季節の花や、復活祭には兎や卵が、ハローウィーンにはかぼちゃなどがずらっと並ぶ。
現在のOevelgoenneには普通の仕事をもった人達も住んではいるけれど、皆ハンブルクとエルベ川をこよなく愛している人達ばかりだから、こじんまりとした家々は家主の好みによって、派手すぎないように美しく整えられている。この辺りの建物はすべて文化財保護をうけているのでむやみに家の外観を変えることはできない。きつねの知人でここに住んでいる人が言うには、古くなった家はけっして住みやすいものではないらしいけど、愛着があって、とうていここから引っ越す気にはなれないらしい。
家々の前には細い散歩道が続いている。この道を挟んで砂浜までは各家の庭になっていて、ここもみな美しく飾られている。中には船員の面影を残す庭もあって、本物の船の碇が無造作に飾られていたり、帆船のマストを立てて船の旗がはためいている所もある。
天気のいい週末のOevelgoenneはまるでお祭りの時のように大勢の人がこの散歩道を行ったりきたりする。だからここに住む人たちはいつも念入りに庭や家の外観を整えておく必要があるわけ。窓もカーテンを閉めたままだったり、ジャロジーンをさげたままなんてことはほとんどない。あくまでも見られることを前提にしているわけだ。
数百メートルに及ぶ散歩道と家々がつきる所まで歩くとその先は又延々と砂浜と緑の森の散歩道が続いている。どこまで続いているのか知りたい人は、いつか時間と気力と体力の有り余っているときにでも調査してみてくださーい。きつねにはその根性はありませんでした。
さて問題の氷河期の巨石は、Oevelgoenneの家が尽きるところから約200メートル先にどーんと置いてある。Museumshafenから根性を出して歩いて15分くらい。のんびり歩くと25分くらいだろうか。石だけが目的なら、エルベ川と平行に走っているElbchausseeから、急角度の下り坂Schulbergを歩いておりてくるのが早い。
この巨石は船に積まれたクレーンで持ち上げられたあと、ヘリコプターで岸まで運ばれたらしい。あまりの重さに2度3度と失敗した末にようやく24日に無事日の目を見ることになった。高さはおよそ3メートル。最長幅は5メートルくらいかな。不思議な物でただの石にすぎないんだけど、その迫力はそんじょそこらの現代美術品なんかとはとうてい比べ物にならないくらいにすごい。
日本では奈良の石舞台なんかが有名だけど、歴史を背負った自然を目のあたりにすると数千年、数万年というのは実はついこのあいだのことだったかのような錯覚をおこしてしまう。彼らの一生に比べたらなんと人間の生の短いことか。ハンブルクの名所がひとつふえたわけだけど、もし時間に余裕があったらぜひ見てほしい。
<写真はあまりの石の大きさにびっくりのワンちゃん>